close or closed?
OPEN の反対だから CLOSE としてあるのかもしれませんが、この場合 OPEN の反対は CLOSE ではなく CLOSED なんです。理由はこの場合の OPEN と CLOSED は形容詞だからです。
まずOPENという単語には動詞・形容詞・名詞と3つの意味があります。動詞だとメインの意味は 「開く・開ける」、形容詞だと 「開いている」 という意味です。ドアなどに掛かっている看板などの場合、「このお店は今開いていますよ。どうぞお入り下さい」 という意味な訳ですから、形容詞である 「開いている」 という意味でOPEN を使います。反対に閉まっている時はやはり形容詞で 「閉まっている」 という意味の単語を使うのですが、ここで簡単に OPEN の反対だから CLOSE としてはいけません。なぜならこの場合の CLOSE という単語には動詞と名詞の意味があるだけで、形容詞の意味がないのです。
CLOSE という単語に形容詞の意味が無いというとちょっと語弊がありますね。別の CLOSE という単語で形容詞もあるのですが、この形容詞の CLOSE というのは動詞の CLOSE とスペルが同じなだけで 「近い」 という意味の全く別な単語です。発音も動詞の場合のように 「クロウズ」 ではなく 「クロウス」 と 発音します。
話は逸れましたが、「閉まる」 という意味を持つ CLOSE と言う単語には形容詞の意味がありません。では形容詞の意味を持つ単語はというと、動詞の CLOSE を過去分詞形にした CLOSED という形になるのです。これだと 「閉まった・閉まっている」 という形容詞の意味を持つ単語になります。ですから看板などで 「閉まっていますよ」 と言いたい時は、動詞の 「閉める」 という意味を持つ CLOSE ではなく、形容詞である CLOSED を使います。日本では CLOSE と書いてある看板よく見かけますが、英語圏では見かけません。間違っているのですから、見かけなくて当然ですね。
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